太平洋岸のバンク-バ-とカナダ最大の都市トロントを文字通り西から東へと結ぶカナダを代表する大陸横断列車「カナディアン号」。
4,466Kmもの行程を4泊5日で走るというダイナミックなこの列車は切り立った山々が続くカナディアンロッキー越えや、360度見渡す限りの大平原など変化に富んだ車窓風景が楽しめます。
この列車の一番のハイライトは世界遺産カナディアンロッキーを走る、バンクーバー=ジャスパー間です。この区間を「走るホテル」といわれる個室寝台車両にご乗車いただくツアーです。
そして目覚めれば列車は白銀のカナディアンロッキーへ。冬ならではの凛とした景色が出迎えてくれます。






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朝食はゆっくりと食堂車でお楽しみください。景色を眺めるには車両編成中ほどに連結されたドームカー(2階展望席)をご利用ください。ランチも食堂車でお召し上がりいただきます。車窓を流れる壮大な景色を眺めながらいただくお食事は、カナダ各地の特産を使いシェフが車内厨房で腕を振るって調理しています。さらにはカナダ産ワイン、食器やリネン類まで細部まで行き届いたサービスが旅の魅力を高めます。
ジャスパーに近づくにつれて、カナディアンロッキーの中心部へ進んでゆきます。標高が高く気温も低く、湿度が低い山岳地帯では空気中の水分が凍る「ダイヤモンドダスト」現象がご覧いただける事もございます。
バンクーバーを前日夜の20:30に出発してから夕方16:00にジャスパーに到着するまで19時間30分の列車の旅ですが、決して飽きることのない鉄道の旅になるでしょう。
雪深いカナディアンロッキーの森の中にたたずむように立つジャスパー・パークロッジ。冬は全ての雑音を包み込むような静寂さがホテル全体の落ち着いた雰囲気を作り上げます。メイン棟には大きな暖炉があり、温かみあふれるロビーからはモノクロームに景色が広がります。客室はロッジタイプとコテージタイプがあり、いずれも山小屋風の雰囲気が大自然と調和しています。


カナディアンロッキーに滞在したら一度は泊まってみたいのが「ザ・フェアモント・バンフ・スプリングス」名だたる名門ホテルです。
■ザ・フェアモント・バンフ・スプリングス/The Fairmont Banff Springs

バンフのダウンタウンから山に向かって歩くとまるで中世の古城を思わせるような建物が見えてきます。「ザ・フェアモント・バンフ・スプリングス」です。
建物のみならずロビー、ダイニングも一流の雰囲気が漂います。ホテル周辺には雪の散策路が広がり、スノーシューなどを履いて簡単なスノートレッキングを楽しむこともできます。

今回のツアーでは、ぜひ泊まっていただきたいのが、「谷側のお部屋」指定コースです。
お部屋からご覧いただけるのはホテルの裏を流れるボー川。マリリン・モンローが主演した「帰らざる河」のロケが行われました。

世界遺産カナディアンロッキーの中心「バンフ」は夏の山岳リゾートのイメージが強いのですが、冬こそ美しい姿を私たちに見せてくれます。
バンフ近郊では、シベリアンハスキー犬の引く犬ぞりツアーが大人気です。
またジャスパーからバンフへの移動途中にご案内するレイクルーズは冬は全面結氷して、晴れた時にはダイアモンドダストがご覧いただけることもございます。
もちろんスキーやスノーシューなどのアクティビティーも揃っています。
写真提供:アルバータ州観光公社