LCC(ローコスト・キャリア)とは、 日本航空や全日空などレガシーキャリアと呼ばれる従来の大手の航空会社が無料で提供しているサービスを、廃止したり有料化、あるいは機内の設備を簡素にしたりすることで、航空券を低価格に抑えている格安航空会社です。
昨今、国内線、国際線問わずLCCを利用する方が増えており、旅行業界の中でも注目されています。
旅行に行く時の状況に合わせ、利用する航空会社を選ぶことが出来るよう、従来の航空会社とLCCとの違いを知っておくと良いでしょう。
LCCとは??
LCCとは無料サービスの廃止や有料化、機内設備を簡素にするなど、徹底的に効率な運航に特化した航空会社で、格安航空会社とも呼ばれています。LCCC各社はコスト削減のため、機内設備やサービスなどが一般的な航空会社と比べて縮小されているほか、予約が変更不可、払い戻し手数料が高いなどの制約が多い分、航空運賃が格安に設定されています。
また逆に全日空などの従来の航空会社は、LCC各社と比べると航空運賃は高めですが、機内サービスや機内設備が充実している、マイルが貯まりやすい、荷物のサイズや重量の制限が緩いなどのメリットがあります。
LCCが安い主な理由
①運航費の削減…使用する機材を統一する事により、訓練や整備のコストを削減
②人件費の削減…WEBのみでの販売や自動チェックイン機の導入などで人件費を削減
③サービスの簡略化…受託手荷物や機内サービス、座席指定を有料とし、販売価格を安く設定
④飛行機の稼働時間の効率化…到着から出発までの時間を短くし、一機当たりの稼働時間を増加


LCC vs レガシーキャリアの比較
航空会社 | LCC | レガシーキャリア(全日空等) |
---|---|---|
受託手荷物 | 有料 | 無料 |
各種機内サービス | 有料 | 無料 |
シートピッチ | 狭い | 普通 |
マイレージ | 貯まらない | 貯まる |
航空運賃 | 格安 | 普通 |
機材トラブル時の補償 | 他社への振替なし | 他社への振替あり |
※上記はあくまでも一般的な特徴、傾向であり、すべての航空会社、航空運賃が上記に当てはまる訳ではありません。予めご承知おき願います。
まとめ
航空運賃が安いから危険度が高くなるという事はなく、あくまでも従来の航空会社と同等の安全基準を保ちつつ、徹底的にコストを削減した航空会社、それがLCCなのです。
ご旅行の目的、予算に応じて従来の航空会社かLCCかを選ぶ、それがベストの選択であると思います。