近年、地震や台風、線状降水帯による集中豪雨の発生回数などが増加し、河川の氾濫や土砂の流出、津波などで各地に甚大な被害をもたらしています。
今やいつ、どこで自然災害に巻き込まれてもおかしくありませんが、日常生活はもちろんのこと、旅行に行く際も例外ではありません。
旅をより楽しむためにも、いざというときのための備えが大切です。
今回は旅先での災害リスクに対する事前対策や、旅行前の準備などを詳しくご案内します。
旅行に持っていきたいおすすめ防災グッズ
旅行や出張に出かける場合、荷物は多くなりますが最悪の事態を想定して、最低限の防災グッズを持って出かける事をおすすめします。
持ち歩く防災グッズは厳選し、防災用のポーチなどにまとめて入れておくと便利です。以下のようなグッズを入れておきましょう。
・モバイルバッテリー
・健康保険証、マイナンバーカード
・マスク・生理用品などの衛生用品
・現金
・お薬手帳

旅行で巻き込まれる災害リスクの種類
旅先のロケーションにより、巻き込まれる可能性のある災害リスクが異なります。出発前に訪問先や宿泊施設の立地条件を確認し、もしものために備えましょう。
・海に近い場合…高波、高潮、津波
・山に近い場合…土砂災害、なだれ、噴火
・川に近い場合…浸水、洪水

宿泊施設でチェックしたいこと
万全の準備を整えていざ旅行に出発!もしあなたが宿泊施設を利用するのなら、到着したら忘れずにチェックしたいことが2つあります。
1つ目は非常口の場所。部屋のドアなどに表示されている館内の見取り図で確認し、実際に非常口まで歩いてみるのがポイントです。
2つ目は現地の天気予報。テレビやアプリなどを使ってチェックしましょう。
悪天候が予想される場合には、外出や遠出を控えるなど、柔軟に対応する事も重要です。
旅行や出張先で被災した場合の対応
災害が発生したら種類に関係なく、「身の安全を確保する」ことが最優先。
地震の場合は頑丈な机などの下に隠れ、落下物や倒壊物から身体を守る、津波の危険性がある場合には、急いで高台などの避難場所に向かいましょう。
無事に避難できたら、次は家族に連絡をします。
電話が通じない場合は、災害用伝言サービスを使いましょう。
旅先で災害が発生し危険性を感じたら、まずは最優先で「身の安全を確保する」、忘れないように!
・身の安全を確保する ⇒ 避難 ⇒ 家族に連絡
旅先では楽しい旅行の時間をじゃまされたくないと考え、避難することをためらいがちです。
災害発生時に「たぶん大丈夫だろう」「大したことないはず」と根拠なく思い込む「正常性バイアス」が働きます。
以上に早め早めの判断と、行動を心がけることが非常に大切です。
インストールしておきたい防災アプリ
お天気アプリ「ウェザーニュース」
気象専門会社が運営する予報精度の高い天気アプリ。
天気予報のほかにも、雨雲レーダー、警報、地震、台風などの気象情報を確認できます。
「Yahoo!防災速報」
豪雨予報や津波など、さまざまな災害情報をプッシュ通知で受け取れるアプリ。
ハザードマップや避難場所リストも確認できます。
「特務機関NERV防災」
地震、津波、噴火、特別警報の速報や、土砂災害、洪水害、浸水害の危険度通知などの防災気象情報を知らせてくれるアプリ。
情報の伝達スピードが速く、信頼性が高いのが特長。
「全国避難ガイド」
全国の避難所検索・ルート案内、最新の気象警報・地震情報などを通知します。
災害時だけでなく、旅行や出張時の事前確認で安心です。