私は予防医学を推進している医師の1人です。「なぜ、病気になるのか?」。
病気になる原因を見極めた上で予防の道を示したいと考え、私は医者の中でもとりわけ患者さんの側から治療を検討できる立場にある麻酔医を選んで、約20年間を臨床の場で多くの患者さんと出会ってきました。
そこで明らかとなったことは ″心と栄養″のいずれか、もしくは両方に問題のある場合に病気は成立していたという事実でした。ほとんどの人々は、栄養の過不足が問題となっていました。
その頃に、トマトの巨木を生みだした野澤重雄氏(植物生理学者、水気耕栽培法で1982年科学技術庁長官賞を受賞された)に出会い共感しご指導を受けました。
そこで私は、科学的手法で創り出された野澤氏の″水気耕栽培″の考え方と同じ立場に立って、人体の構成成分と構成元素、海水と体液の組成などに着目し、栄養学を組み立てて使用したところ、病気からの速やかな回復が得られるばかりではなく、健康状態をより良く維持することが容易となることが分かり、「健康を支える栄養学」と命名し、この栄養学を足場において「食生活分析診断(ミラー)」を考案し健康管理に役立てています。
あわせて「養生訓」を作り、その中の健康体であるための四つの基本を「正しい食生活」として予防医学の基盤としています。