屋久島YAKUSHIMA SPECIAL

屋久島を知るYAKUSHIMA OUTLINE

世界遺産の島

Alps on the sea. Island of granite

世界遺産登録地域

鹿児島の南南西沖に浮かぶ屋久島。
空路では海上に浮かぶその不思議な景観に目を奪われる。
まるで海からそびえる山のような、島。深い森に覆われた山々の連なりが青く遥かな海に浮かび、訪れる人々を鷹揚に迎え入れる。

世界遺産の登録地域は島の約20%に及びます。宮之浦を主峰とし山岳地帯を中心に、西は国割岳を経て海岸線の西部林道、南はモッチョム岳、東は愛子岳へ通じる山稜部を含みます。

屋久島を知る―①屋久杉

Forest-nature in YAKUSHIMA

  • 縄文杉縄文杉
  • くぐり杉くぐり杉
  • 二代大杉二代大杉
  • ウィルソン株ウィルソン株

屋久島と言えば、何といっても屋久杉。
屋久杉とは、標高500m以上に分布し、樹齢1000年を超える屋久島特有の杉。1966年に国内最大となる縄文杉が発見され、その名を轟かせた。
成長が著しく遅いため、腐りにくく、江戸時代より貴重な木材としても活用された。

現在では、伐採は禁止され、推定樹齢7000年以上とも言われる「縄文杉」を代表に、樹齢2000年を超える屋久杉を見ることができる。「縄文杉」の他にも、屋久島で二番目の太さを誇る「翁杉」、「縄文杉」の発見前までは、屋久島最大の杉とされていた「大王杉」。成長の過程で別の杉の枝同士が融合して共に成長した合体木でありその様子が夫婦のようにみえる「夫婦杉」など多くの代表的なものが見られる。

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屋久島を知る―②モスフォレスト(苔の森)

Blessings of nature.

  • モスフォレストモスフォレスト
  • 白谷雲水峡白谷雲水峡

屋久島の森は、樹木も花崗岩も、緑一色に染まる世界。その深く鮮やかな緑の正体は、木々や岩に繁殖した約600種にも及ぶ無数の苔。苔は空気中から水分と養分を摂取する植物であり、島自体が花崗岩で形成される屋久島においては、森を潤す「ダム」のような存在。年中通して降り注ぐ雨が作った渓流と合わせ、屋久島の森と訪れる人々の心に潤いを与えてくれる。

島の中心分へ足を踏み入れると、著名アニメ映画のモデルとなった白谷雲水峡。島内で唯一ドライブできる世界遺産登録地域である西部林道など、屋久島で触れる森の神秘的なまでの深さに、訪れる人々は魅了される。宮之浦川や安房川など美しい水脈ではカヌーなども楽しめ、自然とふれあい楽しむことができる。

白谷雲水峡-苔の森- ページへ

屋久島を知る―③月に35日雨が降る

An island of grace where rain grows.

屋久島と東京の気温・降水量比較(1991年~2020年までの平均値)

高低差のある円錐形の島と黒潮が運ぶ温暖湿潤な風によって、屋久島は本州の倍の降雨量(平地部、山岳部では3倍近く)を記録する地域である。「月に35日雨が降る」という言葉の示す通り、平地での年間雨量が平均で本州の約2倍の4,500mm、山地では7,500mmを越え、雨の降らぬ日はない、という印象を抱かせる。
言い得て妙なこの表現は、林芙美子が著書「浮雲」で雨の多い屋久島を表した言葉。この豊富な水の恵みが、深く美しい生命の森を育んだといっても過言ではない。雨に煙る深緑の森は、森本来の美しさを堪能できるシチュエーションの一つかもしれない。

また、森で浄化された雨水はいたるところで清流となり島を巡り、花崗岩でできた島の薄い表層を削り、滝となり海に還ってゆく。屋久島を取り巻くすべてが関連し、循環し、自然の営みの壮大さを体感することができる。
それが、屋久島という島の魅力であり、そのものなのである。

屋久島を知る―④洋上アルプス

Almost covered with clouds throughout the year.

屋久島の東西断面

屋久島は九州本島最南端の鹿児島県佐多岬から南南西に約65kmの位置にある、東シナ海と太平洋に囲まれた洋上に浮かぶ島。
中央に座する九州最高峰の「宮之浦岳」をはじめ、標高1,000mを越える高山が連なっている。山々の頂は、年中を通してほぼ雲に覆われ見ることはできないが、晴れるとその姿はまさに「洋上の山」と言った景観に。また、山頂部から雲海に沈む里を望む眺めは、一見の価値のある絶景。

屋久島を知る―⑤屋久島の生態系

YAKUSHIMA ecosystem.

屋久島の生態系

猿2万 鹿2万 人2万

屋久島を訪れ、まず驚くのが猿の多さ。そこここに平然と闊歩する猿の姿がある。人馴れしないため、鹿は見かける機会こそ少ないが、島民より多いと錯覚させるには十分の数の猿に出会える。現在は猿・鹿ともに3,000頭、人は1万人程度。猿は「ヤクザル」、鹿は「ヤクシカ」という屋久島固有の種で、「ニホンザル」「ニホンシカ」の亜種だとされている。オリジナルよりも色が濃く、少し小さいのが特徴。

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