第19回日本ケアマネジメント学会研究大会（京都）の大会長を拝命いたしました福富でございます。第19回研究大会は、京都市の花園大学を会場に2020年9月12日（土）～13日（日）に開催されることになりました。

研究大会のテーマは「ケアマネジメントの可能性～地域共生社会の構築とケアマネジメントの役割～」といたしました。近年、支援を必要とする人達へ支援を行っていく際の課題は、何らかの制度の枠内でいかに適切かつ合理的にサービス供給を行うかというところから、例えば8050問題などのように複合的で多様なニーズを抱えた人達への支援をどのように行っていくかへとシフトしています。地域共生社会の実現に向けて、どういった支援体制を構築するか、また体制だけではなく、具体的に対人援助の専門職としてどのように支援を行っていくかが重要な鍵を握っていると考えます。このことをケアマネジメントから解すると、多様なニーズを抱える人達に対して、そのニーズに対応して、いかに適切な社会資源との結び付け（リンキング）を支援していくか、そのための相談支援力を含めたマネジメント力が求められているといえるでしょう。今回の研究大会では、こうした課題に対して議論を深める機会とできるように、研究大会の内容を企画しております。

また、学会員の皆様の研究活動も年々活発になっております。2019年度には日本ケアマネジメント学会認定ケアマネジャーの会主催の「学会発表支援塾」を東京と京都にて開催いたしました。本研究大会において多くの優秀な研究発表がなされることを期待しております。

開催日程としては、9月に入るとはいえ、京都はまだまだ暑い時期です。しかし、皆様と一緒に、ケアマネジメントの可能性について熱い議論を深めたいと思っております。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

第19回日本ケアマネジメント学会研究大会

大会長　福富 昌城

（花園大学 社会福祉学部 社会福祉学科 教授）